1.5km

 
 ここ数日書き込みも出来ませんでしたけれども、何とか無事に過ごしておりますのでご安心下さい。
 最近いろいろお世話になっている「週週爬郊山」にも顔を出せなかったのですが、ご無沙汰している間に瓢泊浪子さんから日本の餃子は「煎餃 jian1 jiao3 」というと教えていただきましたよ。
 毎度毎度親切な方に教えていただいて有難いことです。
 
 ところで、前回(2月9日・金)の餃子会では、Y先生から「1.5kmはどう表現したらよいか」とのご質問がありましたね。
 これは、どうやら「一公里半 yi4 gong1 li3 ban4 」と言うのが好いようです。
 手許の『中日辞典』(小学館、初版)に、0.5といった時は量を示す言葉の前に「半」を置き、1.5のような時には後に置くといったことが書いてあります。
 用例も見つけましたよ。
 「中国西部旅遊」というサイトに西安の紹介ページがあるのですが、その中に次のような一文がありました。
 
 「兵马俑 在秦始皇帝陵东侧约一公里半
 Bing1 ma3 yong3 zai4 Qin2 Shi3 huang2 di4 ling2 dong1 ce4 yue1 yi4 gong1 li3 ban4 … 」
 
 成る程、兵馬俑は始皇帝陵の東側1.5kmのところにあるのですね。
 
 なお、「公里」や「公斤 gong1 jin1 」のように、単位を表す言葉と量詞が一緒の場合は「半公里」「一公斤半」でいいのですが、「小時 xiao3 shi2 」や「月 yue4 」等は、別に量詞を必要としますから、その場合には、「半个小时」とか「一个半月」といった風になりますので、ご注意下さいね。
 
 
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趣味は登山です(その②)

 
 昨日(2月5日・月)ご紹介した「週週爬郊山」ですけれども、更に新しくコメントをいただきました。
 
 今度書き込みをしていただいた youling さんは論点の整理がとても上手くて、論理立てて説明して下さる方のようです。氏のお話によると、「登山」と「爬山」は意味は同じだけれども、使い方に違いがあるそうで、「登山」が書き言葉で用いられやすいのに対して、「爬山」は話し言葉で利用することが多いとのことでした。前々回の会話練習のような時には、「爬山」を使った方がよさそうですね。
 また、同じ「爬山」と言っても、人間なら歩いて登る様を表すし、ネズミだと四つん這いで登ることを意味するのだから、手足両方を使って登るという意味が完全に消えているのではないということも指摘して下さいましたよ。
 
 ちょっとした疑問から始まった議論なのですが、昨日G太太がコメントして下さったように、なかなか奥行きのあるお話になってきましたね。私もちょっと楽しく感じています。次にいただけるコメントが、今からとても楽しみです。
 

趣味は登山です

 
 前々回(1月29日・金)の餃子会で、G先生が「登山」は何と言ったらいいかとのご質問をなさいましたね。その際には、以前Q老師に「爬山 pa2 shan1 」という言葉を教えていただいたことをちらとお話しましたが、その後日中辞典で調べてみると、「登山 deng1 shan1 」という語が併記されていました。
 「爬」は爬虫類の「爬」ですから、四つん這いになって進むことを指します。一方、「登」はまさしく「登る」の意ですから、「爬山」と「登山」とは、厳密に言うと違いがあるのかも知れません。そう思うと気になって、インターネット上であちこち用例を調べてみたのですけれども、いまひとつ判然とはしませんでした。
 
 そこで、思い切って聞いてみることにしました。
 
 餅は餅屋に限ると言いますから、山は山屋に尋ねるのが順当な行き方です。いろいろ調べてみたのですが、MSNで活発に活動しているコミュニティ「週週爬郊山 Zhou1 zhou1 pa2 jiao1 shan1 」が間口も広くて応答も速そうでしたから、こちらの掲示板に質問を掲げてみました。ここはウィーク・エンドに台北近郊の山歩きを楽しむ人達の集まりで、登録会員数は現在何と2105人にもなります。 流石にたくさんの方がご覧になっているようで、嬉しいことに直ぐにご返信をいただきけましたよ。
 
 メールを下さったchenさんは「登」は足だけを使うのに対して「爬」は手足を両方使うと、語義上の違いを教えて下さいました。
 掲示板上では、Michaelさんが詳細で明快な回答を示して下さいました。氏の説明によると、台湾では「登山」と「爬山」は同じように使われていて、這いつくばってよじ登るような場合だけに「爬山」を限定することはないのだそうです。九紀山人さんも同意見で、階段を上がる時にも「爬」が使えると教えて下さいました。なお、「爬山」という字で最初に連想したロック・クライミングについては、「攀岩 pan1 yan2 」等の語を使っているそうです。
 
 以上を要約すると、「登山」と「爬山」には、字義上の違いがあるけれども、山登りを言い表す時には(少なくとも台湾の場合)同じように使ってよいということになります。[注:2月6日(火)の記事に補足説明があります。そちらもご覧下さい。]
 G先生も、今度使ってみて下さいね。
 

朝練

 
 先週のNHKの『ラジオ講座』に「天气预报说,明天有雨 Tian1qi4 yu4bao4 shuo1, ming2tian1 you3 yu3.」という例文がありました。雨が降ると言えば、「下雨 xia4 yu3 」という表現を先ず思い出しますよね。前回(1月19日・金)の餃子会では、早速X太太から、この一文はどんなものか、とのご質問をいただきました。流石は理論派のX太太です。細かいところまでよく注意していらっしゃいますね。
 
 私の手許の辞書には、残念ながら「有雨」という例文はありませんでした。但し、《(時間・場所)+「有」+(主語)》の形で「・・・がある」との意味を表す場合の例として、「有風 you3 feng1 」というものが掲載されています。「有雨」もこれと同種の表現だということでしょう。
 
 実際のところ、インターネットで検索してみると、「有雨」の使用例をたくさん見つけることが出来ます。
 
 ところで、この作業中に閲覧した中国の「中央気象台 zhong1 yang1 qi4 xiang4 tai2 」のサイトで面白い言葉を見つけましたよ。日本の天気予報でも、日々の天気のほかに、「洗濯指数」のようなお天気関連情報が提供されていますが、中国ではこういった「指数 zhi3shu4 」が妙に充実しているようです。例えば、 「穿衣 chuan1 yi1 指数」や「感冒 gan3mao4 指数」などは、日本人にも便利に感じられるに違いありません。
 
 ところが、中には幾つか見慣れないものが掲載されてます。取り分け「晨练 chen2lian4 指数」は中国ならではという感じがして興味深かったですね。日の出の頃のことを「晨」と言いますが、中国の方は、よく公園や広場で朝から運動していらっしゃいますよね。どうやらこれは、そういったトレーニング好きな方たちのための「指数」のようで、今日は雨で寒いから屋外の運動はよしたほうがいい、といったようなアドヴァイスが添えられていました。
 
 中国の天気予報は、随分親切なもののようです。
 
 

駅伝

 
 前回の会合でどう言ったらいいかが問題になった言葉に、「駅伝」がありました。電子辞書の活躍で、「长距离接力赛跑 chang2 ju4 li2 jie1 li4 sai4 pao3 」でよかろうということに落着したのでしたね。ウチにある小学館の『日中辞典』(初版)も同じ訳語を充てていました。
 
 しかしながら、これでは何だかクド過ぎて、如何にも翻訳言葉のように聞こえます。小学館の辞典は、もう20年も前の出版ですし、近年、駅伝も国際化したそうですから、中国でも「駅伝」を言い表す言葉が新しく出来ているのかも知れません。
 
 そう思って調べたら、実際にありました。毎年4月に開催されている「北京国際駅伝大会」は、現地では「北京国际公路接力赛 Bei3jing1 guo2 ji4 gong1 lu4 jie1 li4 sai4 」というのだそうです。ウィキペディアと国際陸連のサイトによると、駅伝の国際名称は「 road relay 」 だそうですから、これを翻訳して「公路接力」としているようですね。
 
 これで、ちょっとばかりすっきりしましたよ。・・・でも、まだよく分からない表現があるのですよねぇ・・・。