白い山(つづき)

 昨日はモンブランが中国語で「勃朗峰 Bo2lang3feng1 」と言われているというお話をご紹介しました。

 ところで、モンブランと同じように有名なアルプスの山にユングフラウがありますが、よく考えてみると、これもまたモンブランと同じような一般名詞ではないですか。

 ユングなフラウですから、若い女の人ということですよね。

 そこで、再び手許の日中辞典(小学館の初版)を取り出したところ、「永弗劳 Yong3fu2lao2」と出ていました。モンブランと同類の音訳ということになります。

 ところが、インターネットで調べてみると、どうやら「永弗劳 Yong3fu2lao2」は少数派のようで、多くのサイトは「少女峰 Shao4nv3feng1 」を採用しているようでした。

 例えば、ウィキペディアだけでなく、スイスの観光局の中国語サイトまでそうなのですから、ユングフラウの方は意味から付けられた訳語が定着していると見るべきなのでしょうね。

 ところで、「少女峰 Shao4nv3feng1 」の「少 shao4 」が第4声になっている点には注意が必要です。「少」の字は、少ないことを表す場合は第3声ですが、若いという意味の時は第4声になるのでしたね。

 お使いになる時は、お気を付け下さい。

ぐんま天文台遊歩道の熊出没注意の立て札と熊よけの鐘

【ぐんま天文台周辺には野生のクマが出没するそうで、熊よけの鐘が遊歩道に設置されています。】

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白い山

 普段使っている言葉でも、その本来の意味に気が付いてはっとすることが、時々あるものです。

 例えば、ユニコーンやヘアピン・カーブといった言葉は、ファンタジーやらレース場やらで、大体のイメージが出来上がっているものですから、改めてユニのコーンだから一角獣だとか、髪どめの形に似ているからヘアピンだとかに気が付くと、ああそうだったのかと妙に晴れ晴れと感じるものではないでしょうか。

 昨日、実はこれと同種の体験をしました。

 TVをぼんやり観ていたら、欧州の名峰モンブランは、イタリア語でモンテ・ビアンコと言うとの紹介があったのですが、それを聞いて初めて、モンブランが一つの言葉ではなくて、白い山だということに気が付いたのです。

 日本にも白山という有名なお山がありますが、モンブランもこれと同じ類いだったのですね。

 いささか間抜けに感じられるかも知れませんが、私には大きな発見でした。

 …そこでふいに思い出したのは、中国語の外国語翻訳の仕方です。

 中国語には、音をそのまま当てて音訳する場合と、意味を拾って造語する場合の、二つの外来語作成の方法があります。

 最近、餃子会でもよく話題になりますよね。

 モンブランのような単純な語であれば、意味を拾って訳している可能性は高いのではないでしょうか。

 そう思って調べてみましたが、ネットで調べても、手許の辞書で調べても、結果は同じ「勃朗峰 Bo2lang3feng1 」でした。

 確かにこういう言葉は、音訳の方が異国情緒があって好いのかも知れません。

ぐんま天文台の太陽望遠鏡

【太陽を観測するための専用の望遠鏡が、ぐんま天文台にもあります。】

「有」の用法

 昨日(2011年3月21日・月)は、「早起きは三文の徳」の訳語に「早起的鸟儿虫吃 zao3qi3 de niaor3 you3 chong2 chi1 」というのがあるというお話になりましたが、この文にある「有 you3 」の使い方も少々厄介ですよね。

 私の小学館版『中日辞典』は初版ですから随分古いものになりました。今のものそうかも知れませんが、この初版本は、語釈を一度並べた後で、日本人にはとっつきにくい一部の重要語について、更にもう一度「用い方」を詳説するという手法を採用しています。

 「有 you3 」もこの種のとっつきにくい語と見做されているのでしょう。6項目にわたって「用い方」が書き連ねてあります。

 その5項目目に、「有 you3 +名詞+動詞」で、同じ主語が動詞を二つもつタイプの文(連動文)を作るというような説明が置かれています。

 更に、その項目の二つ目の注釈として「“有”の後の名詞は後の動詞の対象である場合が多い」と紹介され、次のような例文が示されています。

 我还很多事情要做呢 Wo3 hai2 you3 hen3duo1 shi4qing2 yao4 zuo4 ne.

 成る程、「虫 chong2 」は「吃 chi1 」の対象であって、「鸟儿 niao3er2 」は「吃 chi1 」の主語であるから、「有 you3 」はこれらをつなぐ役割を担っているに違いないと解釈することは出来ます。

 とは言え、この「有」を使って作文しろと言われても、直ぐには出来そうにないのは遺憾ですね。

ズーラシアのフンボルト・ペンギン②

【このフンボルト・ペンギンも早起きには見えませんね。】

早起きは三文の徳

 昨日(2011年3月20日・日)早起きしたせいか、昔からよく聞くあの言葉が気になっています。

 「早起きは三文の徳」は、手許の小学館の日中辞典では「早起三分利 zao3qi3 san1fen1 li4 」となっています。一方、インターネット上では「早起きは三文の徳」の訳語に「早起的鸟儿有虫吃 zao3qi3 de niaor3 you3 chong2 chi1 」をあてるものもありました。

参考:「Excite. 翻訳」の「中国語」で「早起きは三文の徳」を「日→中」で処理した場合です。

 また、「早起三分利」より「早起的鸟儿有虫吃」の方がより中国語っぽいという意見もあるようです。

参考:「Lang-8」というサイトに「早起三分利」と題して2010年8月4日に投稿された質問に対する5番目のコメント(8月5日10時35分)を参照して下さい。

 ところで、この「早起的鸟儿有虫吃」は英語の「The early bird catches the worm. 」の翻訳である可能性が極めて高いように思えます。

 他方、例えば手許の『プログレッシブ英和中辞典』もそうですが、日本の辞書はしばしば「The early bird catches the worm. 」の訳語として「早起きは三文の徳」をあてているようです。

 英語と日本語、英語と中国語の対応関係は安定しているのに、日本語と中国語の関係は不安定なように思われますね。

 ひょっとすると、「早起三分利」は日本語の訳語で、「早起的鸟儿有虫吃」は英語の訳語ということになのかも知れません。

 これについては、もう少し調べてみないとよく分かりませんね。

ズーラシアのイワシャコ
【ズーラシアのイワシャコは早起きかどうかは分かりませんが、人なつこいのは確かです。】

年齢質問癖撃退法(その①)

 
 この夏、B太太は台湾旅行にお出掛けになるそうです。
 
 しかも、今回は現地の方といろいろお話をしようとお考えのようなのです。
 
 そこで気になるのは、中国人の年齢質問癖ですね。
 
 先方の事情や感情をおおよそ無視して相手の年齢を尋ねる態度にはいつもながら閉口させられます。
 
 前々々回(7月2日・金)の餃子会で話題となったのは、こういった中国人のつっこみを何とか上手くかえせないかといことでした。
 
 B太太の作戦は、「何歳に見えますか?」と逆質問するというものです。
 
 このご要望にお応えするために、前々回(7月9日・金)の餃子会では、皆さんで智恵を絞りましたよ。
 
 どんな想定問答が出来たかは、次回ご報告しますね。
 

メロン漬け

 
 自由が丘に店舗のあるスーパーの「キミサワ」は、元は静岡県のお店らしく、普段から静岡県産の商品をいろいろ取り揃えていてなかなか気骨を感じさせられます。
 
 この週末には静岡の特産品をワゴンに並べて特売をしていましたが、その中にメロンのお漬物がありました。
 
 珍しいのでつい買ってしまいましたが、小粒ながらもほんのり香る甘い香りはまさしくメロンで、かりりとかじった口の中にもやさしい果物の味が広がります。
 
 太太などはアルコールにも合いそうだと喜んで食べていましたよ。
 
 機会があったらお試し下さいね。
 
 そうそう、メロンは中国語では甜瓜 tian2 gua1 ともいうそうです。
 
 何とも美味しそうな名前ですね。
 
【多摩川台から武蔵小杉を臨むと違う街にいるように感じます。】
 

アベックとカップル

 
 アベックなどという言葉はもう使わないと指摘されたのは、かれこれ10年近くも前のことです。
 
 確かに、注意して聞けば多くの人はカップルという語を用いているようでした。
 
 私の四半世紀前の日中辞典は、アベックもカップルも同じ情侣 qing2 lv3 という訳語をあてていますが、これも古さの現われかも知れません
 
 とは言え、10年の歳月が過ぎたとしても、気恥ずかしさは相変わらずのカップルという言葉です。
 
 
【仲好しのワカケホンセイインコを見てふいに思い返したことでもあります。】
 

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