扇風機の評価の不思議

 インターネットが発達したお蔭で、いろいろ便利になったことのうち、マス・メディアでは採り上げきれない細かな情報についてまで、手軽に入手出来るようになったことは、何といっても大きな変化の一つですね。

 しかも、そういった情報を担っているのは、メディアでもなければ、商品の供給側でもなく、直接見たり聞いたり触ったりした一般の市民である点に大きな特徴があります。

 身近なところに例を取れば、私が乗っているYBR125Gというバイクは、輸入元も、販売店も、大した情報を世間に提供していないために、この小さなブログにまで、何かよい話はないかと訪ねて下さる方も少なからずいらっしゃる程です。

 勿論、私も、一般の方が発信するいろいろな情報を、インターネットを通じて利用させてもらっています。

 ウチでこの頃気になっているものは、言うまでもなく扇風機です。

 ところで、インターネット上で取り交わされる扇風機情報の中には、随分奇妙に感じられる話題があるように思います。

 と言うのも、多くの方が、「微風」について強い関心を持って書き込んだり、読んだりしているらしいからです。

 扇風機が生み出す弱い風は、限られた一部の人のための機能だと思っていたものですから、これは随分不思議な現象に思われました。

 ところが、その後いろいろ考えてみたところ、これはどうやらエアコンと扇風機を併用している方のご意見ではないかと思うようになりました。

 お部屋の気温自体が下がっていれば、風の力で涼しくする必要はありませんからね。

 暑いお部屋でも扇風機の風だけで何とか夏を乗り越えられないかと苦闘する私などでは、到底思い付かないことではあります。

 扇風機に限らず、一般に商品のレビューというものは、書いた人がどういう目的で使っているのかを理解してからでなければ、その意図は正しく伝わらないのかも知れませんね。

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